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メモリ編

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Last-modified: 2007-10-15 (月) 09:17:12

メモリ

メモリとは、「Memory(メモリー)」の事で、直訳すれば「記憶」という意味です。
英語の意味そのままで、パソコンの情報を記憶する部分をメモリと言います。

データを保存するパーツには「ハードディスク」というものがありますが、こちらはデータを長期的に保存するためのもので、カセットテープやビデオテープのように磁気によって物理的にデータを読み書き込きするので処理に時間がかかってしまいます。
この時間のかかる部分とCPUがデータをやり取りしていては、パソコン全体の動作も遅くなってしまいます。
そこで、「使用するデータを電気的に一時保存して置く場所を作って、その部分とデータのやり取りをさせれば、パソコンを早く動かせるじゃないか」という考えができました。
その、データを電気的・一時的に保存しておく場所が「メモリ」な訳です。

メモリは、その容量(記憶量)がたくさんあればあるほど、たくさんの情報が読み書き出来るようになるので、ソフトをまとめて動かしたり、大容量のソフトを速く安定して動かす事が出来ます。
もし、使用中にメモリの容量が足りなくなってしまうと、パソコンはメモリに記憶できない分をハードディスクから読み込もうとします。
しかし、メモリに比べ動作の遅いハードディスクから直接データを読んだ場合、読み込みの速度が一定ではないため、その分パソコンの動作は重く不安定になってしまいます。
このメモリが足りなくなり、代わりにハードディスクがガリガリやってる状態を「スワップ」と言います。
スワップが発生してもパソコンをそのまま使い続ける事は出来ますが、やはり読み書きに時間がかかるので、快適とは言えない状態となります。

また、ソフトを終了すると、そのソフトが使っていたデータ分はメモリから解放されるのですが、完全には解放されない場合が多いです。
そのため、長時間パソコンを使っていると次第にメモリ容量の残りが少なくなって、そのうちメモリ不足でコンピューターが不安定になったりします。
ソフトによっては、メモリが足りないと起動できなかったり、警告が表示されるものもあります。
ですから、メモリは最低限あればパソコンは動作しますが、その容量があればあるほど、大サイズのソフトの使用したり、長時間使用する時でも、快適にパソコンを使い続ける事が出来ます。

メモリは、四角い基盤の上にデータ記憶用のICチップ(半導体)がたくさん付いているもので、機械的には単純なものです。
メモリはICそのものであり、機械的なものでは無いため、半導体の相場がそのまま値段に影響します。
国際的な半導体の価格の相場は毎日変動しているため、それに合わせてメモリの価格も、まるで株価のように頻繁に変わってたりします。
出来るだけ安い時に買うのがいいでしょう。

メモリの性能

メモリは機械というよりは部品そのものなので、性能も良し悪しというより、使えるか使えないかという感じになります。

メモリ容量

データを保存する場所なのですから、保存量が一番のポイントです。
256Mとか512Mとか1GB(1024M)などがあり、256Mだとそのまま「256メガ分の容量」です。
単位は1000M(メガ)で、1G(ギガ)となります。
複数のメモリをパソコンに付けた場合、単純にメモリの容量を足したものがパソコンの総メモリ容量となります。
つまり、256Mのメモリを2個付ければ、メモリ容量は512Mとなります。
この場合、512Mのメモリを1個付けた場合と同じ事になります。

ただ、メモリスロット(メモリを指し込む場所)が2個しかなかった場合、2つのメモリをつけるともう付ける場所がなくなりますから、それ以上メモリを増やそうと思っても追加することが出来ず、付け替える事しか出来なくなります。
しかし、512Mのメモリを1個付けた場合は、まだ1スロット余っているので、またそこにメモリを増設できます。
ですからメモリスロットの事を考えると、出来るだけ大容量のものを使った方がいいでしょう。
ただ、メモリは大容量のものほど値段も高くなりますので、下調べは欠かさない様にしましょう。
また、「メモリは複数つけるより1個だけの方が動作が安定する」と言われています。
まあ複数つけても問題はないし、それが普通でもあるのですが、一応3つより2つ、2つより1つの方がより良いと考えておいた方がいいでしょう。
ただ、最近は「デュアルチャンネル」と呼ばれる、2枚のメモリを連動させて使う技術もあります。
これについては後述します。

メモリの種類

メモリにもいくつか種類があります。
ただし、マザーボードによってどのメモリが使えるかが決まっていて、種類が違っていると使えないので注意して下さい。
現在一般的なメモリは以下のものです。

DDR3「DDR2」の性能をさらに改良した最新型メモリが「DDR3」です。
2007年から登場し始めたもので、データを先読みする新技術によって DDR2 よりも高速であり、さらに消費電力も低くなっています。
しかし現時点(2007年現在)、対応しているマザーボードが少ない上に、とても値段も高いのであまり普及していません。
今後の主流になると言われていますが、価格の高いメモリは普及しづらいので、一般的になるかどうかはまだ解りませんね。
DDR2「DDR」の性能をさらに改良した高性能DDRメモリが「DDR2」です。
2004年から登場し始めたもので、現在主流のメモリですが、DDR(1)との互換性がないため DDR2 に対応していないパソコン(マザーボード)にこれを取り付けても動きません。
DDRと比べて処理が早いだけでなく、消費電力も抑えられています。
DDR
(DDR-SDRAM)
「DDR」とは「ダブル・データ・レート」の略です。
それ以前のメモリよりもデータの送受信量が2倍になっており、高速で高性能になりました。
現在は DDR2 の登場により旧式化していますが、2005年頃まで使われていたので、少し古めのパソコンだとこれを使う必要があります。
SDRAMかつて最も一般的だったメモリです。
値段が他の種類に比べて安いので予算に合わせた容量が買えていました。
現在は DDR に主流が移っており、すでに古いタイプです。
DRDRAM
(RDRAM)
昔のPentium 4のために開発されたメモリで、高速なFSBに対応し、独自の技術によって処理速度が高められていました。
しかしすごーく値段が高かったため、ほとんど普及しませんでした。

なお、DDR メモリの正式名称は「DDR-SDRAM」です。(DDR2 なら DDR2-SDRAM です)
お店などでは、DDR-SDRAM と書かれている場合と、単に DDR と書かれている場合の2通りがありますが、どちらも同じものだと思って構いません。

メモリはマザーボードに対応したものを買わないと動きませんから、好きなものを自由に選べると言う訳ではないので注意しましょう。
基本的には、マザーボードが対応しているものの中で一番高性能なものを買う、という感じですね。

クロック数(FSB、メモリーバス)

CPUのクロック数と同じで、数値が大きいほど処理が高速になります。
「PC-100」とか「PC-133」とか書いてある場合、PC-100は100Mhzで動作し、PC-133は133Mhzで動作します。
ただこのクロック数は、CPUやマザーボードのFSB(フロント・サイド・バス)と合わせなければなりません。
例えば、PC-133のメモリを使っている場合、それは最大133Mhzで動作可能ですが、CPUのFSBが100Mhzしかなかった場合、メモリの速度もその100Mhzの方に合わせられてしまいます。
ただ、最近のパソコン(マザーボード)はCPUのFSBが非常に高くなったため、CPUのFSBと、メモリのFSBがそれぞれ別々に動作するようにもなっています。
この場合、CPUのFSBをそのまま「FSB(フロント・サイド・バス)」、メモリのFSBの方は「メモリーバス」と呼びます。
これなら、出来るだけ高いFSBのメモリを買ってつける事が出来ますね。
ただし、マザーボードが対応しているメモリーバスのものでないと、やはり付けても動作しません。
なお、最近のメモリはクロック数の表記が通常と異なっています。
例えば、「PC-1600」がFSB 100用、「PC-2100」がFSB 133用、といった具合です。
今までと表記法が違い、わかりにくいので注意して下さい。
商品側の方で、データ転送量が2倍という事で、例えばFSB 100対応のメモリは「200」、FSB 133対応のメモリは「266」という数字が商品名に付けられている場合が多いので、そちらの方を参考にした方がいいかもしれません。
これらを表にすると以下の様になります。

DDRメモリの表記FSBの表記ベースFSB
PC1600DDR200100
PC2100DDR266133
PC2700DDR333166
PC3200DDR400200
PC2-3200
(PC 3200 DUAL)
DDR2-400200
DPC2-4200DDR2-533266
PC2-5300DDR2-667333
PC2-6400DDR2-800400
PC3-6400DDR3-800400
PC3-8500DDR3-1066533

お店などでは表記を省略している場合もあるので注意して下さい。
例えば、「PC2-5300」のメモリを「PC5300」としている場合や、「DDR2-667」のメモリを「DDR667」と書いている場合もあります。

デュアルチャンネル

これは正確にはメモリの性能ではなく、マザーボード側の性能なのです。
メモリを2枚一組で使って、データの処理をさらに高速化する技術です。
2つのメモリを組み合わせてデータの転送を行い、転送速度をさらに2倍にするもので、現在のパソコンはこれが主流になりつつあります。

しかし新しい技術であるため、少し前のパソコンでは対応していません。
この技術に対応したマザーボードでなければ利用できず、デュアルチャンネルでメモリを使う場合には同じ性能のメモリを2枚、決められたスロット(差し込み口)に付けなければならない、などの決まりがあります。
一部のマザーボードには、異なる性能のメモリでもデュアルチャンネルが使用可能な「フレックス・メモリー」という技術が搭載されていたりしますが、基本的には同性能のメモリを2枚組み合わせて使う新技術だと考えておきましょう。
なお、使うメモリは最近のものであれば、基本的にはどれでも構いません。

最近はデュアルチャンネルで使う事を前提に、2個セットでメモリが売られていることも多いですね。
また、最新のメモリ「DDR3」は、デュアルチャンネルで使うことが前提となっています。

CL

「CL」とはキャス・レイテンシとかいう言葉の略で、メモリのデータを転送する時のウェイト時間(待ち時間)を表します。
パソコンの中でデータを送信する時、1,2,3と数えて(待って)からデータを送るのがCL3で、1,2と2つ待ってからデータを送るのがCL2です。
だからCL2の方が高速なのですが、実際の所、あまり違いはありません。参考程度に考えておけばいいでしょう。
ただ、もしメモリを2枚使っていて、双方のCLが異なっている場合、遅いCL3の方に合わせられますが、
不安定になる要因(可能性があるだけで絶対ではない)にもなるので、出来れば同じCLのものを使いましょう。

ECC

「ECC」とは「エラーチェック&コレクト」の略で、メモリに記録したデータに発生した細かいエラーを訂正する機能の事です。
この機能があった方がデータのやりとりの信頼性があがるのですが、普通のメモリよりも割高になりますし、
一般の家庭で使うコンピューターにそこまでのエラーチェック機能は必要ないため、「ないよりマシ」程度のものと考えておけばいいでしょう。
また、マザーボードやCPUがECC機能に対応していないと機能しません。
複数の種類のメモリを搭載している場合は、全部がECCに対応していないと無効です。

メモリ形状

メモリには、形状による種類の違いもあります。
とはいえ、現在はほとんどDIMMというタイプしかないので、別に気にする事はありません。
一応、参考程度に説明しておきます。
メモリの形状の種類には、主に「SIMM」、「DIMM」、「RIMM」の3つがあります。

DIMM
最近の一般のメモリです。
SIMM
一昔前のメモリで、DIMMより取り付け部のピンの数が少なくて、普通2枚1組みで使用する必要があり、大きさもDIMMより一回り小さいです。
RIMM
Pentium 4で使う、RD RAMというメモリの形状です。

古いメーカー品のパソコンではまだSIMMが使用されているかもしれないので、一応マニュアルなどでチェックしておいた方がいいかもしれません。


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