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ハードディスク編

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Last-modified: 2006-11-20 (月) 10:29:25

ハードディスクドライブ

「ハードディスクドライブ」とは、パソコンに記憶させたいデータを長期的に保存しておくパーツの事です。
名前が長いので、普通は「HDD」と略して表記される場合が多いです。
ハードディスクの中には金属の円盤が入っていて、これにカセットテープやビデオテープの様に、磁気を使ってデータを書き込んでいます。
磁気の力で物理的に金属盤にデータが書き込まれますから、電源を切ってもデータはそのまま保存され続けます。
大事なデータがたくさん保管される、大切なパーツですね。

しかし、ハードディスクはパソコンのパーツの中で最も酷使される部分でもあるので、故障する事が一番多いパーツでもあります。
また、中では円盤が高速で回転していて、それにミクロン単位の動作で書き込み作業をしていますから、振動やショックに非常に弱くもあります。
パソコンを動かしている時にヘンにグラグラ揺らすと、故障の原因になるので注意しましょう。

HDDの性能

ハードディスクの性能は、容量や読み書き・通信速度、内部の構成など色々あります。

容量

HDDはデータを記録する場所なのですから、記録容量がポイントです。
たくさんあるに越した事はありませんが、容量が多いほど値段も高くなります。
容量が多いとデータを読み込むのに時間がかかりそうですが、実は逆で、容量が多いHDDほどデータが小さい範囲に詰め込まれるので、読み込むのに必要な時間は短縮されると言われます。(絶対に早いとは言い切れません)

回転速度

中の円盤が回る速度の事です。
5400rpmとか7200rmp とかあって、これはつまり1分間の円盤の回転数を表しています。数字が多いほど早く回転します。
回転数が速いほどデータの読み込み速度も速いのですが、速く回るほど熱も持ちますし、エラーも起きやすく、振動にも弱くなります。
熱はパソコンの大敵ですし、安定性を考えると遅いほうが良かったりします。また、回転が速いとHDDへのアクセス時の音もうるさかったりします。
ただし、これは製品によって異なり、高回転でも安定したものや静かなものもあります。
最近では、高回転のものにはヒートシンクと呼ばれる熱を逃がすパーツがついていて熱対策を施しているものもあります。
基本的には速い方が良いと考えておくのがいいでしょう。

ATA(Ultra ATA)

パソコン本体とハードディスクがデータをやり取りする規格で、ATA33、ATA66、ATA100 とかがあります。
最近はUltima ATAという企画が一般的になっているので、略して「UATA」と書く場合もあります。
この数字はそのまま秒当たりのデータ転送量を示しているので、数字が大きいほど一度にたくさんのデータをやり取りできて、高速に動く事になります。
ただし、ATAはハードディスクだけが対応しててもダメで、マザーボード側も対応している必要があります。
これらが対応していないと一番遅い部分の速度に合わせられてしまうので、マザーボードが対応しているかどうか注意が必要です。

シリアルATA(Serial ATA)

2003年以降に登場した、新しいタイプのデータ転送の規格です。略して「SATA」とも呼ばれます。
従来のATAと比べて一度に大量のデータを送れる上に、今までのATAが「送る→貰う→送る」という手順でデータをやり取りしていたのに対し、「送りながら貰う」という双方向同時の送受信が可能になっていて、さらにデータのやり取り速度がアップしています。
従来のATA 100と比べると、シリアルATA(150)では 約3倍のデータ転送速度を持ちます。
ハードディスクからのデータの読み込みが早くなれば、もちろんパソコンの処理速度はアップしますね。
さらに2005年、シリアルATAの上位版「シリアルATA (SATA2)」も登場しました。
こちらはデータ転送速度がシリアルATAのさらに2倍、しかもデータの読み込み効率のアップや、データの保護機能の追加など、様々な新機能も盛り込まれています。
ただ、シリアルATA(および SATA2)は、新しい技術なので、最新のマザーボードでないと対応していません。
しかも、シリアルATAの取り付け部分と、従来のATAの取り付け部分(IDEと言います)は、形が全く違うので、シリアルATA用のハードディスクは、古いIDEしかないパソコンには取り付けられませんので注意して下さい。
とりあえず、マザーボードが対応しているなら、従来のATAよりも、シリアルATAの方が高性能と言えますね。
ちなみに、シリアルATAの方がIDEよりも取り付け部分が小さくて省スペースです。

バッファ容量(キャッシュ容量)

「バッファ」とは、HDDに内蔵されているメモリのことです。
最近は「キャッシュ」とも呼ばれます。
CPUが処理したデータをHDDに書き込んで、さらにCPUがデータをHDDから読み込もうとしても、HDDは読み書きを同時には出来ません。
しかしCPUよりもHDDの方が処理が遅いので、そのままだとCPUがデータを取り出そうとしても、HDDが仕事中でHDDの処理が終わるまでCPUが待つような事が起こってしまいます。
これはつまりパソコンの速度の低下に繋がります。
これを防ぐため、処理が終わったデータはバッファに一時記憶され、CPUからの要求がない時に保存処理などを行うようにしています。
ですからこのバッファ容量がたくさんあるほど、HDDやCPUが忙しく動く時でもパソコンの動作が安定化・高速化します。
バッファ容量は、たくさん容量があった方がいい、と思えばいいでしょう。

シーク速度(シークタイム)

HDDの内部には円盤がある訳ですが、その上をヘッドというデータの読み書きをする部分が動いています。
これはレコードプレーヤーのような状態だと思えばいいでしょう。
この、ヘッドの動く速度を「シーク速度」と言い、シークとは「探す」という意味です。
つまり、ヘッドがデータを探す時のヘッドの速度の事で、これが速いほどHDDの処理速度も上がります。

この数値は9.8msとかのスピード表記で表されます。
とはいえ、これも実際に使ってみて、そんなに大きな差を感じるほどのものではありません。
一応速い方がいい、という程度に考えておきましょう。

プラッタ枚数

HDDの中に入っている円盤の事を「プラッタ」と言います。
つまり、ハードディスクの中に入っているプラッタの枚数が「プラッタ枚数」です。
容量の項目で、「容量が多い HDD ほどデータが小さい範囲に詰め込まれるので、読み込むのに必要な時間が短縮されます」と書きましたが、実はこのプラッタ枚数によっては一概にそう言えない場合もあります。
プラッタ1枚に入る容量の事を「プラッタ容量」と言い、これもHDDによって違っていたりします。
そして、20GBのHDDがあったとして、プラッタ枚数が1枚だと、プラッタ容量も20GBという事になります。
しかし、30GBのHDDがあったとして、プラッタ枚数が2枚だと、プラッタ容量は30÷2で1枚当たり15GBという事になります。
この場合、30GBと20GBでは30GBの方が速そうですが、中身は20GBのものと15GB×2のもので、20GBの方が1枚の円盤に詰め込まれているデータ量が多いので、こちらの方が実際には速くなる訳です。
という訳で、これもHDDの速度の目安の1つになります。
プラッタ枚数は仕様書や説明書とかに書いていない場合も多いので、その時は仕方ありませんが、これは結構ハードディスクの速度に影響するので覚えておきましょう。

おまけ

上に書いたプラッタですが、これは金属の盤で出来ています。
・・・が、これがものすごく薄く、強度もガラスのようなものです。
というか、まさにガラスそのものです。
HDDを分解して、プラッタが金属だというので曲げてみようとしたところ、「パリーン」とガラスが割れるように砕け散りました。。。
金属なのに、金属の様でない・・・
本当にもろいので、取り扱いに注意しましょう。

あ、自分も分解して試してみようなんて考えない方がいいです。
砕け散った後の掃除が大変でしたから・・・orz

外付けハードディスクについて

ハードディスクはパソコンに内蔵されているものとは別に、外から付ける外部機器のものも存在します。
これらはUSBとか、IEEE1394とか、SCSIとかいうコネクタ(取り付け部)を使って付けるのですが、それぞれに違いがあります。
当然、これらの端子がパソコンにないと接続できません。
基本的に、外付けは取り付けが簡単ですが、内蔵よりも割高で、速度的にも遅いのが普通です。
ですから、HDDを増設できないとか、バックアップ用とか、持ち運びたいとか、そういう場合に使用するのが普通です。

USB
USB接続は最も取り付けが簡単ですが、データ転送速度が遅いので、以前はあまりハードディスクには向いていませんでした。
しかし、最近はUSB(1.1)より高速なUSB2.0というものが出ており、こちらならデータのやり取りも結構速いスピードで可能です。
注意点は、USBの取り付け部や、ハブ(中継用の器具)やコードが、USB2.0に対応したものでないと、USB1.1の遅い速度になってしまいますので、それぞれの機器がUSB2.0に対応しているものを使用してください。
IEEE1394
IEEE1394はI-LINKとも呼ばれている端子で、USBのように取りつけが簡単でパソコンの電源を入れっぱなしで着脱してもOK、データ転送速度も速いというものです。
ただ、現在はUSB2.0には速度はやや劣ります。
こちらも、IEEE1394用の端子がパソコンに付いていないとダメですね。
SCSI
SCSI接続は昔からあるもので、それを付けるにはSCSIカードというものがパソコンに付いていなければならず、このSCSIカードが結構な値段だったりするので価格面では少々辛いのですが、データ転送速度は一番速く、ハードディスクには向いています。
ただ、今はUSB2.0の登場の影響などで、少なくなりつつあります。

まあどれを使うにせよ、データ転送速度は内蔵のものより劣る場合が多く、値段も高くつきます。
外付けが必要な理由があるのでなければ、やはり内蔵の方がいいですね。

パーティションについて

ハードディスクの中身を複数に分割しておく事を「パーティション分け」と言います。
ハードディスクは言わばデータを入れる入れ物な訳ですが、その中身を複数に仕分けしておけば、データを分類して保存しやすくなります。
そして、ハードディスクの中を分割した場合、その1つ1つを「パーティション」と呼びます。
コンピューター上では、パーティション分けを行うと、それぞれが別の保存スペースとして認識されます。
パーティション単位で保存方法の設定などを行う事も可能です。

1つのパーティションには、かならず「C:」とか「D:」とかのアルファベットが付きます。
これは「ドライブレター」と呼ばれ、そのパーティション(ドライブ)の識別記号となります。
パーティションは「整理整頓」のために行う以外に、違うバージョンのWindowsも入れたいとか、データの一部を他のパソコンと共有したい時などにも利用されます。
しかし、普通にパーティションを変えるには、「フォーマット」をしてデータを全て消去して、初期設定をやり直さなければなりません。
よって、そう簡単に変更できるものではありません。
ただし、パソコンショップなどで、パーティションを簡単に変えられるソフトも売られていますので、パーティションを分けたり、逆にまとめたい時などは、こういったソフトを利用するのが普通ですね。

某パソコンメーカーのサポートセンターの人に聞いた話ですが、パソコンの初心者の方からの質問で、「ハードディスクにCとDがあるんですけど、Dの方は使っていいんですか?」とか「ハードディスクのCがいっぱいになったんだけど、どうしたらいいですか?→実はDは空のまま」といった問い合わせが多いそうです。
もちろん、C以外の場所にも保存して構いません。もったいないので使いましょう。


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